さんち研修旅行 ~東海のものづくりを巡る旅~
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- さんち研修旅行レポート ~遠州・三河・瀬戸・美濃のものづくりを巡る旅~
古くから受け継がれてきた技術や素材、地域に根ざしたものづくりの歴史や文化。そうした背景を活かしながら、今の暮らしに寄り添う道具を生み出し、新しい可能性に挑戦する作り手たちがいます。大日本市は、そんな作り手たちが生み出す「いいもの」と「いい伝え手」を繋ぐ活動をしています。
先日、作り手の現場をより深く知ろうと、大日本市の運営メンバーで東海地方を訪問しました。題して「さんち研修旅行」。遠州織物の産地である浜松からスタートし、三河木綿の蒲郡、さらには陶磁器の産地、瀬戸、美濃へ。長い歴史の中で培われてきた各産地ならではの伝統技術を基盤に、新たなサプライチェーンを構築するなど、常にアップデートを続ける力強いメーカーの姿がそこにありました。
今回の特集ではそれぞれの作り手の高い技術と、そこから生み出される「製品の魅力」をお届けします。「伝え手」である皆さまに、作り手の現場を少しでも体感してもらえたら嬉しいです。各ブランドの奥深いストーリーは、ぜひ詳細ページからご覧ください。
~あえて「手間と時間」をかける。シャトル織機が生む究極の風合い~遠州・浜松編|HUIS × 古橋織布
最初の訪問先は、世界的な高級綿織物“遠州織物”の産地である遠州(浜松)。大日本市で取り扱いのあるアパレルブランド「HUIS」の代表、松下さんのアテンドのもと、「風合いの匠」として知られる織屋、古橋織布さんを訪ねました。
古橋織布さんの強みは、「きわめて細い糸」を「ゆっくりとしたスピード」で「超高密度」に織り上げること。現在では生産されていない貴重な「シャトル織機」をメンテナンスしながら使いこなし、最新織機の何十分の一というゆっくりとした速度で、糸に遊びを持たせたまま高密度に打ち込んでいきます。さらに、シャトルを通す隙間(開口部)を限界まで大きく開ける独自の改造を施すなど、立体的で極上の風合いを生み出す様々な工夫をしています。平織りだけに特化し、10年、20年と使い込むほどに柔らかく育っていく「バフクロス」など、ここでしか織れない圧倒的な着心地の生地の秘密に迫ります。
また、世界の一流ブランドに使用されながら“知られざる高級織物”であった遠州織物を、“産地発アパレル”として産地内から発信するHUISさん。遠州織物の価値を服として届け、日本が誇るべき技術にスポットを当て、服の使い手と生地の産地をつなぐ楽しさを創出する松下さんの熱い哲学をご紹介します。
~デジタル技術と産地連携が叶える、究極の「多重ガーゼ」~三河・蒲郡編|有限会社ナカモリ・BLANKED
続いて訪れたのは、愛知県蒲郡市で心地よい寝具を中心に製造し、大日本市でも取り扱いのある『BLANKED』を作る織物メーカー、ナカモリさんです。
ナカモリさんの最大の強みは、緻密な柄を作るためのデザインシステムを内製化していること。最新のエアジェット織機で圧倒的な開発スピードを誇り、精緻なデザインを施すことができるジャガード織機でOEMにも対応。また、三河木綿の中心地である蒲郡においても分業の担い手が減る中で、尾張の一宮や今治など産地の枠を超えた分業体制で最高の風合いを追求しています。
最初から使い込んでエイジングされたような、ふんわりと肌に馴染む柔らかさと高い吸水性を持つオリジナルブランド『BLANKED』誕生の背景をお届けします。
~スケッチ1枚から立体へ。高度な造形力が光る精緻な手仕事~瀬戸編|中外陶園・SETOMANEKI
愛知県瀬戸市では、干支の置物や招き猫、クリエイターコラボ作品を生み出す中外陶園さんの工房を訪問しました。かつて輸出用の陶磁器を大量に手がけていた時代、海外からのスケッチ1枚を頼りに、見えない裏側まで想像して立体化するという高度な原型製作の技術が培われました。
その造形力を支えているのが、瀬戸の粘り気のある土だからこそ可能な「アタッチ」という技法です。これにより、手が顔から独立した本物の猫のような美しいフォルムの「瀬戸招き猫」が実現しています。そうして培われた技術を礎に、現在ではクリエイターコラボ作品など現代の生活に合う製品を生み出しています。
工房では、クリエイターの繊細なデザインを忠実に再現する「転写」の様子や、大日本市でも人気の『SETOMANEKI』の製造を視察しました。指の跡を一切残さずに美しく仕上げる独自の「釉薬掛け」など、妥協を許さない職人の手仕事の数々をご紹介します。
~9,000種のラインナップを支える、最新ロボットと手仕事の融合~美濃編①|光洋陶器(KOYO)
陶磁器の国内生産量日本一を誇る美濃焼の産地(岐阜県)では、2つの対照的なメーカーを訪問しました。
1社目は、世界中のホテルやレストランから愛され、9,000種類ものオリジナル製品を展開する光洋陶器(KOYO)さんです。
光洋陶器さん最大の特徴は、職人の手の動きをプログラミングしたロボットアームを使うなど、伝統技術を最先端の自動化ラインへと昇華させている点です。一方で、1日1万個焼き上がる食器に対し、「表と裏を合わせて3秒」で見分ける熟練スタッフの全量検品や、絶妙な隙間を狙う手作業の窯詰めやアタッチ技術など、人の技術も共存。機械と人の目が高度に融合した「多品種生産」の現場を体感しました。
~「5個」から作る極小ロット。みんなを笑顔にする新しいサプライチェーン~美濃編②|晋山窯ヤマツ
美濃編の2社目は、業務用OEMだけでなく、デザイナー向けの小ロット生産や自社ブランドに力を入れる晋山窯ヤマツさんです。
美濃ならではの専門性の高い分業制を最大限に活かしつつ、量産用の巨大な窯と、小さい窯を併用しています。小ロット生産にも応える体制を築くことでクリエイターの挑戦的なオーダーにも、火を落とさずスピーディで安定した生産をしています。
大日本市でも取り扱いのある大ヒットとなった自社ブランドの美しい土瓶『Frustum(フラスタム)』は、「売れる価格」ではなく「分業先の職人が1日3万円の仕事になる価格」から逆算して適正価格を設定しました。
さらに、自社内で一つひとつ丁寧に検品・梱包し、直接お客様へ届けるなど、職人・メーカー・使い手のすべてが幸せになる「世話焼き」の哲学に迫ります。
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商品点数239件
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