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chobundo

BAGWORKS
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長文堂

産地:山形県

商材:鉄瓶、急須

https://www.chobundo.jp

1000年の伝統を受け継ぐ “一生もの”づくり

950年余りの歴史がある「山形鋳物」。先人たちが継いできた技法を用い、“一生もの”の鉄瓶となるよう実直につくり続けます。

つくり続けて1000年。その研鑽により生まれたもの。

山形鋳物の起源は、950年余り前の平安後期にまで遡ります。馬見ヶ崎(まみがさき)川の砂が、鋳物の「型」に適していることが発見されたことで、山形の鋳物づくりが始まります。当時、鉄は貴重だったため、肉厚を薄くすることで最大限有効活用できるよう研鑽が積まれました。その結果、とても精度の高い型をつくれるようになり、他産地の鋳物製品と比較しても軽量で鋳肌も美しく、「薄肉美麗(うすにくびれい)」と称されるようになったのです。 1952年、長い歴史の中で培われた技術を受け継ぎ、当鋳造所は創業します。初代の長六の「長」と、二代目文雄の「文」の一文字ずつ入れ「長文堂」と名付けました。「長く愛される鉄瓶づくり」。初代からの意志は現在、三代目光昭に受け継がれ、日々実直に技に磨きをかけています。

“一生もの”づくり。伝統を敬い、受け継ぐ。

「薄肉美麗(うすにくびれい)」と呼ばれる山形鋳物。当鋳造所は、その伝統的な技法や形状に敬意を払い、受け継いでいます。 「薄肉」にするには、一品一型の精度の高い砂型が必要です。砂型は溶けた鉄を流し込んだ後、鉄瓶を取り出すために壊すので、再利用ができません。毎回手間隙はかかりますが、必要不可欠な工程です。「美麗」と称される鋳肌は、漆の焼き付け着色によるものです。鉄瓶を熱しながら漆を塗っており、使い込むほどに色艶が増し、独特の味わいが出てきます。表面の変化もさることながら、お湯をまろやかにする「湯あか」が使用過程で内部にうまれることから、鉄瓶は「育てる道具」とも言われます。 鉄瓶は、お湯を沸かす単なる道具ではなく、使い手と共に時を重ねることができる道具です。その時間の経過が道具への愛着を育み、日々の生活に豊かさをもたらします。古来から使われてきた道具だからこそ持ち得る価値が鉄瓶にはあります。